「解釈」を変えるだけで幸せになれる

自分の現状とは簡単に言うと「今日までの自分の選択の積み重ね」なんです。一説によると人間は1日に約35,000回ほどの決断をしていると言われています。そう考えると1ヶ月で100万回以上、1年で1200万回以上になる訳です。

こうやって考えると、一つ一つの選択は取るに足らない小さなものかもしれませんが、それが繰り返されたり、積み重なることによって、その行き着く先のゴールが全く違うものになることに納得がいきますよね。

何時に起きるか?どの服を着るのか?何を食べるのか?どこに行くのか?誰と会うのか?などなど

自分では何も考える事なく無意識で選んだ様な行動であったとしても、その行動を選択して、実行したのは紛れもなくあなたなのです。そして、その積み重ねがあなたの現状を作り、人生になるのです。そうです。現在のあなたを作り出しているのは紛れもなく「あなた自身」なのです。

あなたと言う人間は「あなたの人生をコントロールできる唯一の人物」なのです。この事を十分に理解して常に意識しておく様にしてください。

「自分の人生をコントロールする」が意味しているのはどんな状況であれ「あなたは自由に選択する事ができる」と言う事なのです。そして「選択」は大抵二つの工程がセットで行われます。

それは状況を認識する際の「解釈の選択」、その認識を受けて後に行われる「行動の選択」です。どちらも大切な行為ですが、しかしより重要なのは「解釈の選択」でしょう。

全く同じ状況でも「解釈」は人によって違う

「解釈の違い」についての説明によく使われる例え話で「コップの水」の話があります。

コップに半分の量の水が入っているのを見てAさんは

「ああ・・・。もう水が半分しか無い・・・。」

と受け止め、同じコップを見たBさんは

「おお!!まだ、半分も残っている!!!」

と受け止める事ができる。

このように同じコップを見ているのに、それを目にした時に心に浮かぶ感情は人によって全く反対になる可能性があるよ。

そんなお話です。

実はこの世の中に「悲しい出来事」や「辛い出来事」というのはひとつもないのです。同じように「嬉しい出来事」や「楽しい出来事」というのも存在しません。

存在するのは「ただの出来事」なのです。

「出来事」の上に加えられた「悲しい」「辛い」「嬉しい」「楽しい」はそれを体験した人がそれぞれに「自由に付け加えて」いるだけなんです。

おそらく、あなたは普段の生活の中で湧き上がってくる感情に対して「自分で選んでいる」感覚はないでしょう。「喜び」や「怒り」、「哀しみ」や「楽しさ」は勝手に心に湧き上がる感情で生まれた時から身につけている自然なものと捉えている事でしょう。

当然だと思います。動物は元来、頭で考えるよりも早く、反射的に自分の感情を発動させて、生命を守る行動を取るようにできています。「今、怒るべきか?」「自分は怖がっているのか?」「逃げたほうがいいのか?」こんな風に、ひとつひとつの出来事に対して自分の感情を確認してから行動していたのでは遅いのです。

そのために、私たち人間も出来事に対して自然に、反射的に感情が湧き上がってくるようにできており、その事自体は至って自然な事なのです。

しかし、私たち人間には他の動物たちとは違う頭の使い方ができます。「体験したこと」に対して反射的に反応するのではなく、あなたの「理性」や「知性」によって解釈を選ぶ事ができるのです。

解釈に正解などはありません。あなたの都合の良いように解釈して構わないのです。なので、どんな出来事が起きても、自分の感情が前向きになるような解釈を加えて受け止めれば良いんです。

出来事ネガティブ解釈ポジティブ解釈
恋人と別れた辛い、悲しい新しい出会いが待っている
上司に怒られたやっぱり自分はダメだ自分の改善点を指摘してくれてありがたい
景気が悪い今は何をやってもダメだ今成果を出せれば景気が良くなればもっと良くなる
テストで0点をとった自分はバカだ伸び代しかない!!

繰り返しますが、あなたが体験する出来事は全て「現象」にしか過ぎないのです。その「現象」に意味を持たせているのは他でもない、あなた自身なのです。あなたはどんな「現象」に対しても自由な解釈をする事ができる、という素晴らしい力を持っているのです。

だとしたら、自分が幸せになるためにその力をどんどん使っていきましょう。

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