僕が考えるこの世の中の基本原理の一つ。
「何かを獲得するという行為は交換という手段でしか成立しない」
要は何かを手に入れる為には、代わりの何かを差し出したり、手放したりしないといけない、ということです。
単純に言えば、日常生活において「モノを買う」と「お金」を支払います。「モノ」を獲得する為に「お金」を差し出すわけです。
「友人達と楽しい時間を過ごす」為には「楽しい」という感情を手に入れる為に「時間」を差し出すわけです。
そう聞くと、あなたはこんな疑問を持つかもしれません。
では、「人からプレゼントをもらった」場合は何を差し出すことになるんだろう?こう言ったケースに関しては私はこう考えております。
あなたはプレゼントをくれた人に対して「信用」や「信頼」を差し出している、と考えます。プレゼントをあなたにくれた人というのはおそらくあなたに対して何らかの好意を抱いている人だと思います。その好意の源というのは言うなれば、それまでの付き合いにおけるあなたの行動や言動に対しての評価だとも言えます。
つまり、今日までにあなたが行ってきた行動に対する信頼に向けてのプレゼントと言えるわけです。なので、このプレゼントを手に入れる為に先にあなたが「信頼」を差し出していると考えられるのです。もちろん、あなたはプレンゼントが欲しくてそのような行為をしていたわけではないにしてもです。
そして、気をつけないといけないのは「差し出す」という事は自分の手元からそのリソースはなくなる、もしくは減っていくという事です。
「お金」を差し出せば、その分の「お金」が。
「時間」を差し出せば、その分の「時間」が。
「信頼」を差し出せば、その分の「信頼」が自分の元からなくなるのです。
ですので、使いすぎるといつかそのリソースは枯渇してしまいます。「使い道」に注意を払う必要があります。
ちなみに企業活動などにおいては「人」「モノ」「金」この3つの管理が重要、などとよく言われます。
ちなみにこの3つの要素は全て増えることもあれば、減ることもあります。ですので、手にしている量が「減ってきたな。」と感じたら、使う量をセーブして使用量を減らすこともできますし、逆にその要素をなんらかの活動によって増やす方向に働きかけることもできます。
では、その活動に際して、必ず必要になってくるモノとはなんでしょう?
それは時間です。
そして、時間という資源はただただ減っていくだけです。
手持ちの時間が増えることはありません。
増やすことができないどころか、ストックすることすらできません。
使わずに貯めておく、ということもできないのです。
どれだけ足りなくても、どれだけ余っていても、1人の人間に与えられた1日の時間は24時間と決まっています。
となると僕たちにできることはその使い道を決めることだけです。
誰にとっても同じはずの「1時間」は使い方によって
「お金」に変えることも「信頼」に変えることも「幸福」に変えることも「不幸」に変えることもできます。
選ぶのは自分自身です。
もう2度と取り戻すことのできない「1時間」の積み重ねが人生となります。
だとするならば少しでも自分の理想に近づけるような1時間の使い方をしたいモノです。
あなたが自分の人生をより良くするためにすべきことはなんですか?
それは、自分以外の誰かの指示や命令や締め切りがあるから仕方なくやらなければならない事ではありません。
自分が自分自身のためにやらなければならないと感じているモノです。
今日、そのために1時間の時間を使ったとしても、あなたの人生に大きな変化は起こらないかもしれません。
それでも、その1時間はとても偉大な1時間です。
あなたの理想とする未来に1時間分近づいたのですから。
あなたの理想とする未来を現実化するために何時間分の行動が必要になるのかは誰にもわかりませんが、少なくともそのゴールへの距離が確実に1時間分縮まったのです。あとはそれを繰り返すのみです。
いくら積み重ねてもあなたの理想の未来に一歩たりとも近づくことがないと思われる時間の使い方をしていると思われる活動を一つか二つ止めてしまいましょう。
そして、代わりにあなたの理想の未来につながる時間の使い方に変えてみましょう。
それこそがあなたが自分の理想を実現化する方法です。
決して増えることのない貴重な「時間」というリソースをあなたは何に交換しますか?
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