「思考は現実化する」
よく聞く言葉です。何かを始めようとする時にはものすごく勇気を与えてくれる言葉です。
ただし、思考を現実化する為に絶対に必要な条件が一つあります。
それは「行動」です。
どれほど鮮やかに自分の達成すべき目標を思い描けたとしても、世界中の誰よりも強くその目標の達成を念じたとしても「行動」をしなければ現実化することはありません。
この世界は「行動」を通すことでしか我々の「思考」や「気持ち」を形として表すことができません。どれほど思いが強くてもそれを行動で表現しないことには存在しないのと同じことなのです。
ですので、とにかく「行動」を始めましょう!結果を求めるというよりもこの世界に向けて
「自分には達成すべき目標があるんだ!」
そう伝えるつもりで「行動」を開始しましょう!
先ほど「行動」しないと「思考」は存在しないのと同じだ、とお伝えしました。ただ、その代わりと言ってはなんですが、どんな小さな行動であろうと世界は必ずその行動にリアクションを返してくれるようになっています。
そうは言っても、もしかしたら、あなたが何かを決意して新たな行動を始めた時、
「折角、意を決して新しくチャレンジを始めたのに、中々結果に結びつかないじゃないか!」
始めて1週間、1ヶ月ぐらいの頃にはそんなふうに感じてしまうかも知れません。
でも大丈夫です。始めたばかりの取り組みでは世界から返されるリアクションが小さすぎて、中々気づけないだけなのです。見えないけれど、確実に毎日少しづつ成果が積み重ねられているのです。
ですので、まずは「自分の意思を席に表明する為」に行動を開始しましょう。
そして、行動を開始する為には注意しておくべきポイントがあります。
それは
「1分以内で終わらせることができるような小さな行動から始める」
今までの自分の生活スタイルにはなかった新しいい取り組みをスタートさせるなら、最初のハードルは極力下げておきましょう。
これは人間に限った話ではないと思いますが何をするにしても
「なるべく楽をしよう」
こう考えてしまうのが当然です。これはおそらく生き残る上での本能に関わる問題だとも言えるかも知れません。いざという時に備えて無駄なエネルギーは消費しないように面倒くさいことに対しては気持ちが前向きに働かないようにブレーキがかけられるようです。
新しいチャレンジとなると、今までに経験したことないような頭や体の使い方、生活習慣なども取り入れないといけません。体にとっては非常にストレスの高い、面倒くさいことと捉えられてしまうのです。なので、取り組み始めはモチベーション高く始められてもすぐに面倒臭さが優ってしまって続けることができなくなってしまうのです。
ですので、新しいチャレンジに対しては予めその取り組みに対する労力を極力小さく設定しておくに越したことはないのです。行動の開始から終了まで1分以内で完結できるぐらいの手軽さでいいと思います。
ランニングを始めるなら、
「玄関でランニングシューズを履く」
ギターを始めるなら、
「毎日、一回ギターに触る」
英会話を始めるなら
「毎日、教科書を開く」
最初の目標はこれぐらいのレベルで十分だと思います。
これを読んだあなたは
「たったこれだけで何かをやったことになるのか?」
疑問に思うかも知れません。でも、大丈夫です。
昨日までランニングをしたことなかった人が毎日ランニングシューズを履くようになったらそれは立派な成長です。
ギターを全く弾けないあなたが毎日、ギターを触るようになったら、間違いなくあなたとギターとの距離は縮まっています。
昨日まで英語の勉強をしていなかった人が毎日教科書を開くようになったら、それは今までより1日の中で英語のことを考える時間が増えているわけですから、英会話上達に向けて歩き出しています。
そうです。最初から慌てて、たくさんのことを手に入れようとしても流石にそれは難しいです。それよりも本当に低いハードルでいいので、毎日続けることを目標に、長い時間をかけて実践していきましょう。
「1分以内で完結できる行動」を目標に設定していますけど、
実際にランニングシューズを履いてしまったら、
「折角だから、ちょっと散歩に行ってくるか」
ギターに触ってみたら
「一つぐらいコード弾いてみるか・・・。」
英語のテキストを広げたら
「単語ひとつだけでも覚えてみるか・・・。」
こんな風につい、目標以上の取り組みをしてしまうのではないでしょうか?
もちろん、やらなくてもいいんです。目標は達成していますから。でも、目標以上の取り組みができるようになった自分を少しづつ誇らしく思えるようになってくるとシメたものです。それは想定している以上の速さで目標達成に向かっているということになりますから。
結局、小さな目標を設定する目的は毎日の行動によって「目標」にそのまま到達させると考えるよりも、小さな行動を繰り返すことで
「目標を達成するための方法を身につけている」
と捉える方がいいのかも知れません。いわゆる習慣化ですね。
繰り返しになりますが「思考」を現実化する為に必要なのは「行動」です。
「行動」に対して世界は必ず何らかのリアクションを返してくれます。ただし、そのリアクションはある程度の「行動」の積み重ねがないと実感することができません。
となると「行動」は「継続」して行わなければならず、「継続」する為には「行動」に対する心理的抵抗を少しでも低くしておいた方が得策と考えられます。
つまり、「行動」を「継続」する為に「とても小さな目標」を設定するということです。
「小さな目標」によって取り組みのためのハードルが下がり、達成感を得やすくなり、継続して取り組めるようになります。
「行動」と「継続」これらを達成する為には「小さな目標」は必要不可欠なのです。
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